写真から3Dモデリングされた、TOYOTA GR SUPRA A90。数回にわたって制作過程の山あり谷ありをご紹介します。データは3DCADとblenderのハイブリット仕様。
最近、くるま離れが進んでいる記事をよく見ますが、意外にも今回の投稿で皆様の反響をいただいております。
そこで、第2回目の今回は投稿したカスタム製作でちょっとお問い合わせがありましたので少し内容を補足いたします。
TOYOTA GR SUPRAの3D制作は本当に写真からです

3DCAD画面(上)

クルマの3Dデータは、どんなソフトでつくったのですか?

今回の3Dモデリングでは3DCADでつくっています。
実は、目的によって使うソフトは違ってきます。それは大きく分けて2つ。
プレゼン資料等の”見せるだけ”に特化した場合は、3DCGソフトでつくるのが一般的です。こちらはとにかく、デザインイメージを伝えたい場合。
一方、モックアップや開発/製造工程につなげたい場合は、3DCADで寸法や精度を含めてつくります。こちらは現実的という感じ。
なので今回のスープラは後者で制作しております。
もちろん、作り手の得意不得意もありますので、単純な目的別で制作ツールを決めていない方もいます。

制作時間はどのくらいかかりましたか?

今回の3Dモデリングはおおよそ3日間くらい。
まるまる一日ではありませんが、一日3~4時間はかけました。

このデータでモデル(モックアップ)はつくれますか?

現時点では、ボディデータは薄皮一枚な状態です。
厚みをつけたデータ(肉付け)にすることで、工作機械や光造形機、3Dプリンターなどで製作は可能になります。
オリジナルのプラモデルを想像していただくとわかり易いです。
例えば、こんなこともできます。
マイカーレプリカ。
自分の実車にカスタムパーツをつけたとします。
カスタム前の実車の3Dモデルデータがあれば、カスタムしたパーツの3Dモデリングは可能です。つまり、それらのデータをもとにオリジナルのレプリカを作ることも可能になるわけです。

カスタムプラモデル!!!

3Dモデリングはルービックキューブ
クルマの形状はとても複雑です。
根気よく観察して、線と線をつなぎ、面と面をつなぐ。
題材の先端から始めることもあれば、真ん中からモデリングを始めることもあります。
最終的に、穴埋めになるこの段取りは、例えて言うなら、パズル。
正確にはルービックキューブです。
一列綺麗に揃えても、次の一列をそろえるには、はじめの一列を一旦崩す。
つくって戻って、つくって戻っての繰り返し。
根気のいる作業なのですが、完成体を想像すると、お客様の喜ぶ姿が見えます。
3Dデータがあれば、用途は無限大です。
カタチにしたいご要望がありましたら、MK Design Officeにご相談ください。